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16- D- 0997
201 7 年 2 月 1 4 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
東京電力パワ
ー
グ
リ
ッ
ド
株式会社
(証券コード:−)【新規】
長期発行体格付 A
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 東京電力ホールディングス 100%出資の連結子会社。16 年 4 月の親会社の持株会社体制移行時に、一般送
配電事業を継承した。親会社グループの電力事業において、他のグループ会社が運営する発電事業や小売
事業と密接に関係しており、親会社も含めたグループ中核 4 社のうちの一社の位置付けにある。
(2) 電力システム改革が進展する中でも、一般送配電事業は地域独占が認められている。事業の公共性の高さ
から引き続き総括原価方式が適用され、投資回収が制度的に担保されている。また、親会社グループにお
いては、ガバナンス、収支構造、資金の流れなどを勘案すれば中核 4 社の一体性は高い。グループの事業
や収支、親会社の債務返済などにおいて当社の重要性は高く、当社格付には、グループの信用力を反映す
ることが可能と判断している。以上から、当社の長期発行体格付は、親会社と同格の「A 」、見通しは安
定的とした。
(3) 一般送配電事業者として、当社の収支は総じて安定的な推移を見込める。一方で、親会社の経営改革に関
する政府有識者会議の提言では、当社は送配電コストの合理化により余剰利益を生み出し、グループの廃
炉・賠償資金確保に貢献することが求められている。そのため、当社が創出するキャッシュフローは、当
社自身の設備投資や債務返済だけでなく、グループ全体での経営資源の最適配分の中で利用されていくこ
とには留意が必要である。
(4) 持株会社体制への移行時に、親会社が引き続き保有する国内公募債の保護を目的として、当社は親会社に
対して一般担保付社債(インターカンパニーボンド(IC B))を発行している。これらの償還とともに、
送配電会社としての恒常的な設備投資、親会社への配当なども勘案すれば、当社単体としての財務構成の
改善は緩やかなものになると見込まれる。
(担当)殿村 成信・青野 恭久 ■ 格付対象
発行体:東京電力パワーグリッド株式会社
【新規】
対象 格付 見通し
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 2 月 13 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:殿村 成信
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「電力」(2016 年 4 月 25 日)、「親子関係にある子会社の格
付け」(2007 年 12 月 14 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 東京電力パワーグリッド株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先